VRの推奨PCスペック&おすすめパソコン7選【VRChat、Steamゲーム】

VR PCスペック

仮想現実(VR)は、コンピューター技術が進化し、より没入型で臨場感のある体験を可能にする新たなフロンティアです。

VRを十分に楽しむためには、十分なパフォーマンスを持つPCが必要です。本記事では、VRの推奨スペックとおすすめのPCを紹介します。

まずは推奨スペックとおすすめPCについての結論を掲載。記事中に、PCパーツ別の詳しい解説や、おすすめPCについての詳細を記していきます。

PCパーツVR用 推奨PCスペック

CPU

Core i5以上
Ryzen5以上

メモリ

16GB以上

グラボ

GeForce RTX 3060以上
Radeon RX 6600以上

上記の推奨スペックを満たしたおすすめPC7選。
デスクトップパソコンを4選、ノートパソコンを3選、計7つのパソコンをご紹介します。

パソコン
形態
価格
スペック

LEVEL-M1P5-R45-RBX-WHITE icon
デスクトップPC
115,800円

CPU:Ryzen 5 4500
メモリ:16GB
グラボ:GeForce RTX 3060
VRAM:12GB
SSD:500GB(NVMe)

G-Tune DG-I7G7S

デスクトップPC
289,800円

CPU:Core i7-14700F
メモリ:32GB
グラボ:GeForce RTX 4070 SUPER
VRAM:12GB
SSD:1TB(NVMe)

SENSE-F079-LC147KF-VL1X icon
デスクトップPC
389,800円

CPU:Core i7-14700KF
メモリ:32GB
グラボ:GeForce RTX 4080
VRAM:16GB
SSD:1TB(NVMe)

DAIV FX-I9G90

デスクトップPC
649,800円

CPU:Core i9-14900KF
メモリ:64GB
グラボ:GeForce RTX 4090
VRAM:24GB
SSD:2TB(NVMe)

G-Tune P5-I7G60BK-A

ノートPC
179,800円

CPU:Core i7-12650H
メモリ:16GB
グラボ:RTX 4060
VRAM:8GB
SSD:500GB (NVMe)

SENSE-17WG181-i7-VL2X icon
ノートPC
379,800円

CPU:Core i7-13700HX
メモリ:32GB
グラボ:GeForce RTX 4080
VRAM:12GB
SSD:1TB (NVMe)

SENSE-17WG191-i9-XLSX icon
ノートPC
449,700円

CPU:Core i9-13900HX
メモリ:32GB
グラボ:GeForce RTX 4090
VRAM:16GB
SSD:500GB (NVMe)


それでは、PCパーツ別の詳しい解説と、おすすめPCについて紹介していきます。

VRの推奨PCスペック【パーツ別】

CPU

cpu

仮想現実(VR)におけるCPUの役割は、主に次の2つです。

処理能力: VRアプリケーションは高度なグラフィックスやリアルタイムのデータ処理を必要とするため、十分な処理能力が必要です。CPUは、これらのタスクを処理するための計算能力を提供します。VRアプリケーションは、3D描画や物理演算、AI処理などのさまざまな計算タスクを実行するため、高性能なCPUが求められます。

応答速度と安定性: VR環境では、リアルタイムでの反応速度が非常に重要です。遅延が生じると、ユーザーは不快な体験をする可能性があります。CPUの高いクロック速度やマルチコア処理能力は、応答速度を向上させ、安定性を確保するのに役立ちます。

CPUはIntel社の「Core i」・AMD社の「Ryzen」による2択ですが、どちらでも構いません。同じくらいのコストパフォーマンスです。

Core i、Ryzenともにのちに続く数字が大きいほど高性能です。Core i7>Core i5。

また、新しい世代のCPUを選択することが重要です。新しい世代のCPUは、性能や効率性が向上しており、より優れたVR体験を提供することができます。

現在の最新世代は14世代。「Core i5-14600K」などが該当します。14の部分が世代ですね。古い世代のCPUだとCore i7でも最新世代のCore i5以下の性能しかありません。

13世代はまだまだ現役ですが、11世代だと大分性能が低い。ただ、メーカーで売られているパソコンは新世代のCPUを使用しているので、心配いりません。

ただし、低性能なCPUである「Atom」「Celeron」「Pentium」は、絶対に選んではいけません。起動も怪しいレベルになります。


CPU規格効果
Atom
ダメ
Celeron
ダメ
Pentium
ダメ
Core i3
Ryzen3
厳しい
Core i5
Ryzen5
OK(ソフトによっては不十分)
Core i7
Ryzen7
OK(快適に遊べる)
Core i9
Ryzen9
OK(高画質、高fpsで遊べる)

メモリ

メモリ
VRにおけるメモリ(RAM)の役割は以下の通りです:

アプリケーションやゲームの実行: VRアプリケーションやゲームは通常、多くのデータを同時に処理する必要があります。これには、3Dモデル、テクスチャ、音声、およびその他のリソースが含まれます。RAMは、これらのデータを一時的に格納し、アプリケーションがスムーズに実行されるためのリソースを提供します。

一貫したパフォーマンス: VR体験では、リアルタイムでの応答性と滑らかな動作が重要です。十分なRAMが搭載されていると、アプリケーションが追加のデータを必要とした場合でも、システムが停滞せずに追加のデータを処理し、一貫したパフォーマンスを維持できます。

マルチタスク処理: VRアプリケーションやゲームは通常、同時に複数のタスクを処理します。例えば、3D描画、物理演算、AI処理、音声処理などが同時に行われる場合があります。RAMは、これらのタスクが同時に実行されるためのリソースを提供し、スムーズなマルチタスク処理を可能にします。

推奨されるRAMのスペックは、以下の要素に基づいています:

容量: VRアプリケーションやゲームは、通常、多くのRAMを必要とします。特に、大規模な3Dモデルや高解像度のテクスチャを使用する場合は、さらに多くのRAMが必要となります。一般的な推奨容量は、16GB以上ですが、より多くのRAMが利用可能な場合は、より良いパフォーマンスが期待できます。

速度: RAMの速度も重要です。高速なRAMは、データの読み取りや書き込みの速度を向上させ、アプリケーションのロード時間やパフォーマンスを向上させることができます。一般的に、DDR4 RAMが推奨されますが、DDR5などの最新の規格も利用可能です。

総じて言えば、VR体験を最適化するためには、十分な容量と高速なRAMを搭載したシステムが推奨されます。


メモリ容量効果
4GB
ダメ
8GB
厳しい
16GB
OK(そこそこ遊べる)
32GBOK(推奨。快適に遊べる)
64GBOK(理想。どのソフトでも快適)

グラボ

Stable Diffusion グラフィックボード

グラフィックボードはGPUとVRAMなどで構成されています。画像処理を行うGPUと補佐的な役割のVRAM(グラボ版のメモリがVRAM)。

VRにおけるグラフィックボードの役割は以下の通りです:

3Dグラフィックス処理: VRアプリケーションやゲームは、リアルな3Dグラフィックスを表示する必要があります。GPUは、3Dモデルの描画、テクスチャの表示、光の効果など、これらのグラフィックス処理を担当します。高性能なGPUがなければ、VR体験は十分な品質で提供できません。

高解像度の表示: VRヘッドセットは通常、高解像度のディスプレイを使用しています。これにより、ユーザーはよりリアルな映像を体験できますが、高解像度をサポートするには、強力なGPUが必要です。

リアルタイムの処理: VR体験では、リアルタイムの処理が不可欠です。ユーザーの動きや操作に迅速に応答する必要があります。GPUは、高速で効率的なリアルタイムのグラフィックス処理を実現するために重要な役割を果たします。

快適なフレームレート: VR体験では、60fps以上の高いフレームレートが推奨されます。GPUは、高いフレームレートを維持するための計算処理を行い、ユーザーが滑らかで快適な体験をするのに必要です。

推奨されるGPUのスペックは、以下の要素に基づいています:

処理能力: 高性能なGPUが必要です。VRアプリケーションやゲームは、高度なグラフィックス処理を要求するため、強力なGPUが必要です。NVIDIAのGeForceシリーズやAMDのRadeonシリーズなど、最新のGPUが推奨されます。

VRAMの容量: VRAM(グラフィックスメモリ)は、GPUが処理するためのデータを一時的に格納します。高解像度のテクスチャや複雑なシーンを処理する場合は、大容量のVRAMが必要となります。一般的な推奨容量は、8GB以上です。

APIサポート: DirectX 12やVulkanなどの最新のグラフィックスAPIをサポートするGPUが推奨されます。これらのAPIは、より効率的なグラフィックス処理を可能にし、VR体験を向上させます。

冷却システム: 高性能なGPUは、発熱が大きい場合があります。十分な冷却システムが搭載されていることを確認し、適切な温度管理が行われていることを確認してください。

総じて言えば、快適なVR体験を実現するためには、強力なGPUが不可欠です。現在のVRゲームやアプリケーションの要件を満たすことができる最新のGPUを選択することが重要です。


グラボ規格効果
GeForce GTX 1060
Radeon RX 570
ダメ
GeForce GTX 2060~
Radeon RX 5600~
不十分
GeForce RTX 3060~
Radeon RX 6600~
OK(ソフトによっては不十分)
GeForce RTX 4070~
Radeon RX 6800~
OK(快適に遊べる)
GeForce RTX 4080~
Radeon RX 7900XT~
OK(高画質、高fpsで遊べる)

GeForce RTX 4090

OK(理想)



VRに必要なPCスペック抜粋

VRchat


最小要件
OSWindows 8.1、Windows 10
CPUIntel® i5-4590
AMD FX 8350 同等以上
メモリ4 GB RAM
グラフィックスNVIDIA GeForce® GTX 970
AMD Radeon™ R9 290 同等以上
ダイレクトXバージョン11
通信網ブロードバンド インターネット接続
(25 メガビット以上が好ましい)
ストレージ21.5GB (アプリケーション用に約 1.5GB、
残りはコンテンツ キャッシュ用)

推奨スペックは記載されていませんでした。最小要件というように、あくまで最低限動作するスペックでしかありません。

日常的に快適に使用したいのなら、もっと高性能なパソコンが必要。

Meta Quest Link

VRヘッドセットMeta Quest 2は、基本的にはPCに接続しなくても、そのまま単独で使用できます。しかし、「Quest Link」を使ってPCに接続することで、より本格的なVRコンテンツを体験できます。


最小要件
OSWindows 10、Windows 11
CPUIntel i5-4590
AMD Ryzen 5 1500X以上
メモリ8GB以上のRAM
グラフィックスNVIDIA GeForce GTX 970以降
AMD 400シリーズ以降
USBポートUSBポートx1

最小スペックなので、このPCスペックで快適に遊べると考えてはいけません。



推奨要件
OSWindows 10、Windows 11
CPUIntel i7
AMD Ryzen 7
メモリ16 GB DDR4 RAM
グラフィックスNvidia RTX 20シリーズ
AMD Radeon RX 6000シリーズ
USBポートUSB-Cポートx1

推奨要件どおりのスペックだと、ゲーミングPCなどの高性能パソコンでないと実現できません。



fps値が低いと、酔う・吐く

VRを快適に楽しむには、fps値を高い状態に保ちたいです。

fps値が低いと、ラグが起きて快適なプレイはおろか、酔ってしまってプレイそのものが続けられなくなる状況が起こりえます。

fps値:1秒間に画面を書き換える回数。数値が大きいほど、映像が滑らかになる。PCゲームの最低基準は60fpsだが、VRでは80fpsほど欲しい。理想は144fpsくらい。ちなみにAPEXなどのシューティングゲームだと120fpsは最低でも欲しい。



VRにおすすめのパソコン7選

デスクトップPC1




価格115,800円
OSWindows
スペックCPU:Ryzen 5 4500
メモリ:16GB
グラボ:GeForce RTX 3060
VRAM:12GB
SSD:500GB(NVMe)
重量記載なし
公式サイトLEVEL-M1P5-R45-RBX-WHITE icon


グラフィックボードがGeForce RTX 3060搭載の人気パソコン。

LEVELはパソコン工房のゲーミングPCブランドです。

VRを日常的に行うなら、このくらいのスペックは欲しい。

[GeFoce RTX 3060]は最新世代ではないですが、VRを行う上では非常にコスパがよく、相性もいいです。

VRにはグラボのVRAM容量が重要で、[GeFoce RTX 3060]には12GBのVRAMが搭載されているためです。

VRAMが12GB以上あるグラボとしては、[GeForce RTX 3060]が最も安い。

ゲーミングPCとしても使え、何かと融通のきくバランスに優れたパソコンです。




デスクトップPC2




価格289,800円
OSWindows
スペックCPU:Core i7-14700F
メモリ:32GB
グラボ:GeForce RTX 4070 SUPER
VRAM:12GB
SSD:1TB(NVMe)
重量約11.0kg
公式サイトG-Tune DG-I7G7S


グラボは最新世代のGeForce RTX 4070 SUPER、VRAMは12GB。

グラボのGPU性能そのものが優れており、処理能力の高さで、高いfps値を実現します。

VRでキャラがヌルヌル動く様子を存分に楽しめます。



デスクトップPC3




価格389,800円
OSWindows
スペックCPU:Core i7-14700KF
メモリ:32GB
グラボ:GeForce RTX 4080
VRAM:16GB
SSD:1TB(NVMe)
重量記載なし
公式サイトSENSE-F079-LC147KF-VL1X icon


グラボ GeForce RTX 4080を搭載した高性能パソコン。

GPU性能、VRAM容量ともに高い。

複数人が同じ空間にいても、ラグの心配が低く、快適にVR環境に没入できます。

予算が許すのであれば、非常に魅力的なパソコンです。




デスクトップPC4




価格649,800円
OSWindows
スペックCPU:Core i9-14900KF
メモリ:64GB
グラボ:GeForce RTX 4090
VRAM:24GB
SSD:2TB(NVMe)
重量約13.6kg
公式サイトDAIV FX-I9G90


市販のパソコンでは、最強クラスのスペックを誇る超高性能パソコン。

VRAMは24GB。メモリ不足とは無縁。

CPU、メモリ、グラボ、他にもあらゆるパーツが最高品質です。

最高の環境でVRを楽しみたい方には、最高のパソコンです。






VRにおすすめのノートパソコン3選

ノートPC1

 ⇒【マウスコンピューター】G-Tune P5-I7G60BK-A


価格179,800円
OSWindows
スペックCPU:Core i7-12650H
メモリ:16GB
グラボ:RTX 4060
VRAM:8GB
SSD:500GB (NVMe)
解像度1920×1080
サイズ
重量
15.6インチ
約2.10kg
公式サイトG-Tune P5-I7G60BK-A


GPUはRTX4060、VRAMは8GB。

デスクトップパソコンではRTX3060のほうがVRAMが多いと述べたのですが、ノートパソコン用のRTX3060はVRAMが6GBしかないタイプのグラフィックボードばかりです。

ノートパソコンにおいては、最新世代のGPUを最優先に考えたほうがいい。

VRAM容量が8GBのノートパソコンの中では、最安クラス。

VRで遊ぶときは、ソロプレイが中心でないと厳しい。オンライン環境で、複数人が同じ空間にいると、ラグが起きる可能性が高いです。



価格379,800円
OSWindows
スペックCPU:Core i7-13700HX
メモリ:32GB
グラボ:GeForce RTX 4080
VRAM:12GB
SSD:1TB (NVMe)
解像度2560×1440
サイズ
重量
17.3インチ
約3.44kg
公式サイトSENSE-17WG181-i7-VL2X icon


グラボはGeForce RTX 4080で、VRAMが12GB。

ノートパソコンとしてはかなり高性能。

VR環境を存分に楽しめます。

ノートパソコンだと、この価格帯でも、多くの人数が一同に集うような場所だと、やはりラグの危険性が高まります。

ただ、ソロなら非常に快適ですし、オンライン環境での複数プレイでも結構いけます。




ノートPC3

icon icon 【パソコン工房】SENSE-17WG191-i9-XLSX icon


価格449,700円
OSWindows
スペックCPU:Core i9-13900HX
メモリ:32GB
グラボ:GeForce RTX 4090
SSD:500GB (NVMe)
解像度2560×1440
サイズ
重量
17.3インチ
約3.44kg
公式サイトSENSE-17WG191-i9-XLSX icon


SENSE-17WG191-i9-XLSX。

グラボはGeForce RTX4090、VRAMは16GB。

市販のノートパソコンでは、これ以上の性能を持ったパソコンはありません。

ノートパソコンの中では、VR環境を最も快適に過ごせるパソコン。

高画質、高fps、複数人環境でのプレイが快適。


ご自身でVR用パソコンを選択したい方は

VRに使用するパソコンをご自身で選びたい方は、BTO(Build To Order)メーカーからの選択がおすすめです。

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マウスコンピューター …………商品数が多く、一部にとても安いパソコンが売られるケースがあります。乃木坂46のCMでも有名ですね。現在は、ホラン千秋さんやマツコ・デラックスさんが広告塔を務めていらっしゃるようです。


パソコン工房 …………老舗のBTOメーカー。価格はBTOメーカーでも最安の部類。昔からの根強いファンがいらっしゃる印象があり、個人的にはマウスコンピューターと並んでオススメのBTOメーカー。


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本サイトには、BTOメーカーの比較・おすすめ記事もあります。興味がある方は、以下のBTO比較記事もご参照いただければと思います。


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