動画編集はMacとWindowsどっちがオススメ?【5つの比較】

動画編集 PC mac windows

YouTubeへの動画投稿を筆頭に、動画編集は近年、とても身近なものになっています。
動画編集には高性能なパソコンが必要なため、新しくパソコンを買い替える方も沢山いらっしゃいます。

動画編集するなら、MacとWindowsどちらがオススメ?

この記事では、MacとWindowsを5つの面から比較しています。
結論も含めて簡潔にまとめると、


Mac・Windowsの簡易比較
・値段
→Windowsのほうが安い

・PCゲームはする?
→するなら、絶対にWindows。

・動画編集ソフト
→どちらのOSにも優れたソフトがあるので、気にしなくていい。

・機種数
→Windowsのほうが多い。ASUS、Acer、Dell、富士通、マウスコンピューター、ドスパラなどなど全部Windows。

・デザイン
→Macはスタイリッシュ。Windowsは機種数が膨大で、デザインも千差万別。

以上になります。

Windowsのほうがメリットが多いので、動画編集用にはWindowsパソコンをオススメしています。


各項目で、深く掘り下げて説明していますが、上記の簡潔な内容で十分という方に。

動画編集に必要なスペックについての記事もご用意しています。
こちらの記事もよければご覧ください。

>>動画編集用パソコンのスペックはCPUとメモリが最重要。おすすめ品も紹介。



動画編集にオススメのパソコンについて、ノートPC用とデスクトップPC用・4K画質用の3記事もございます。
よければこちらもどうぞ。

>>動画編集ノートパソコンおすすめ5選

>>動画編集におすすめのデスクトップパソコン5選

>>4K動画編集におすすめのパソコン5選(ノート・デスクトップ)


それでは以下、各項目について詳しく述べていきます。





動画編集用パソコンはMacよりWindowsのほうが安い

動画編集PC Windows 安い

性能が同じパソコンなら、MacよりWindowsが安いです。
さらに、高性能なパソコンほど、MacとWindowsの価格差は大きくなります。

Windowsのほうがコストパフォーマンスが高い。


性能比較する項目としては、
・CPU[Central Processing Unit](処理速度。GHz×コア数の値が高いほど、基本的に高性能)
・メモリ(CPUの補佐みたいなもの)
・ストレージ(SSDかHDDか。処理速度と保存容量の2点に影響)
・GPU[Graphics Processing Unit](G=グラフィック。映像の処理速度に影響)
が挙げられます。


実例を交えて、説明していきます。

普通スペックPCでの比較

例えば、MacBook AirとASUS Vivobook 14 X1400EA。


・MacBook Airは、Amazonのノートパソコン部門で非常に人気が高い。
Amazon:MacBook Air



・ASUS Vivobook 14 X1400EA
icon icon
公式サイト:ASUS Vivobook 14 X1400EA icon



MacBook Air Vivobook 14 X1400EA
値段9,5000円 8,9800円
CPU
(GHz,コア数)
Core i5-5350U
(1.8GHz,2コア)
Core i5-1135G7
(2.4GHz,4コア)
メモリ8GB16GB
ストレージ SSD 128GBSSD 512GB
GPUCPU内臓グラボ CPU内臓グラボ
バッテリー 12時間 4.8時間

*画面サイズはMacbookが13.3インチ、Vivobookが14インチです。


MacBook AirはCPUがCore i5ではあるものの、Core i5の中では低ランクの性能しかありません。
MacMacBook AirのCore i5は少し古い型番。第5世代です。

ASUSは1135G7でかなり新しい型番です。

Core i5-1135G7のほうが、CPU性能が高いです。
ASUSのほうが、SSD容量も多い。
MacBook Airが勝っているのはバッテリー駆動時間。


値段的なコストパフォーマンスは間違いなく、ASUSのWindowsパソコンのほうが上ですね。


動画編集用(高スペック)PCでの比較

MacBook Proと、マウスコンピューターのDAIV 5N-OLEDを比較していきます。


・MacBook Proは、Macの高性能ノートパソコン。



公式サイト:MacBook Pro
Amazon:MacBook Pro




・DAIV 5N-OLED。DAIVは動画編集用に考えられたマウスコンピューターPCブランド。ちなみにゲーミングPCはG-Tuneというブランド名です。


 


公式サイト:DAIV 5N-OLED


高スペックPCは、Amazonより公式サイトのほうが安いです。




MacBook Pro DAIV 5N-OLED
値段28万円21万円
CPU
(GHz,コア数)
Core i9
(2.3GHz,8コア)
Core i7-10875H
(2.3GB,8コア)
メモリ 16GB16GB
ストレージ SSD 1TB SSD 512GB
GPURadeon Pro 5500M GeForce RTX 2060
バッテリー 11時間 5.5時間

*CPU性能はほとんど同じですが、GPU性能はDAIV(マウスコンピューター)のほうがかなり上です。

*バッテリーはどちらもリチウムイオンバッテリーなので、実際にはこれほどの駆動時間の差は出ないです。会社によって測定方法や使用時の想定状況が違うからこれほどの差が出ているのだと思います。


バッテリー駆動時間とストレージ容量は、MacBook Proが優れています。他はすべてWindowsパソコンに軍配が上がりました。
(ストレージはカスタマイズで変更可能です。マウスコンピューターでは、SSD 1TBに変更しても+1万5千円ほど)

マウスコンピューターはBTOと呼ばれる受注生産型の会社です。

ASUSやAcerと呼ばれるパソコン会社は、標準スペックのパソコンなら安いですが、動画編集やゲーミングのような高性能パソコンではBTOパソコンが飛びぬけて安いです。


10万以上の高性能パソコンは、BTOの独壇場と言っても過言ではないですね。


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BTOが安い理由

BTO 安い

ASUSのようなパソコン会社は、いずれも大量生産による薄利多売スタイルです。

例えば、5万円のパソコンで利益は15%だと1台当たりの利益は7500円、それを100万台販売だと、

5万×0.15×100万=75億円の利益


では、BTOは高利少売かというと、そうではありません。
仮に高利だと、高性能パソコンを安い値段では販売できないですよね。

BTOも利益自体はASUSと変わりませんが、高性能パソコンに特化することで、一台当たりのパソコンの利益額を大きくすることで会社を成り立たせています。
むしろASUSより利益率は低く設定している可能性があります。

例えば、20万円のパソコンで利益は10%だと1台当たりの利益は2万円。利益率は同じでも一台当たりの利益額は約2.67倍。
75億円の利益を出したければ、ASUSが100万台必要なのに対し、BTOは37万5千台でいいわけですね。

20万円×0.1×37.5万=75億円の利益


実際には、パソコン市場のなかでBTOが占める割合はそれほど大きくなく、ASUSなどと比べれば、BTO会社の売上は小さいです。

大量生産は経営の面から見れば、非常に強いです。
商店街の八百屋などが、大手スーパーにとって代わられてしまったのは、大量生産という数的優位に駆逐されたからです。

しかし、BTOは小規模ながらも高性能パソコンに特化することで、ASUSのような大量生産による数的優位にたつ企業を相手にしても、さらに安い値段での高性能パソコンの提供を可能にしています。

では、ASUSも同じように高性能パソコンだけ利益率を減らせば、BTOに勝てるのかというと、そうはなりません。
ASUSは大量生産によって、1台あたりにかける費用・時間を減らして利益を出しています。
BTOのように1台1台を受注生産制にすれば、1台あたりにかける費用が増えて、本末転倒です。

BTOのような形態を持った子会社をつくろうとしても、高性能パソコン市場はすでに需要を満たしており、現存するドスパラ・マウスコンピューター・パソコン工房の3社を筆頭に、BTO同士で限りある需要のパイを奪い合っている状況です。
今から新規参入するのは、厳しい戦いになります。


以上が、BTOが高性能パソコンを販売する会社の中で、格別に安い理由となります。

動画編集パソコンは、BTOでの購入をオススメします。



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BTO公式サイト
マウスコンピューター ……商品数が多く、一部にとても安いパソコンが売られるケースがあります。乃木坂46のCMでも有名ですね。ホームページには、マウスに扮した可憐な乃木坂46のメンバーさんの姿も。


フロンティア ……普段も安いが、セール時の値段はBTOメーカーでも最安の部類です。個人的にはドスパラと並んでおすすめのBTOメーカー。


ツクモ ……カスタマイズの自由度が高い値段も比較的安いです。





Mac Proはコスパ低い

Mac Pro


動画編集に適した高性能パソコンにはMac Proがありますが、Mac Proに搭載されているXeonは動画編集用CPUとしてはあまりオススメしません。

CPUのXeonはCore i7より高性能、Core i9と同等以上の性能をもっていると思われがちですが、実はそれほどの差はありません。

Xeonの特徴は、コア数の多さです。しかし、動画編集はコア数よりGHzの数値のほうが重要なので、何ならCore i7の最上位シリーズには劣ることもあります。

ほかのゲーミングPCなどの用途においても、Core i7,Core i9の上位互換とは言えない感じです。

値段がずば抜けて高い割には、性能は思ったほどではない。
一言でいうと、コストパフォーマンスが悪い。

iMacは比較対象がない

iMac


iMacは大画面のディスプレイにCPUなども組み込んだ形態で、ノートパソコンとデスクトップパソコンの中間のような感じです。
Windowsにはこのような形態が少なく、比較が難しかったため、今回は検証していません。

なぜMacは高い?

ブランド品としての側面も持つからです。特に日本でその傾向は顕著です。

Macを発明したスティーブ・ジョブズを知らない方はあまりいないでしょう。




PCゲームの実況動画も考えている方は、絶対にWindows

PCゲーム Windows

Youtuberになろうとしている方は、特にWindows。

PCゲームは基本的にWindows用に開発されているからです。Mac専用のゲームなんてないと考えても問題ありません。

なぜかというと、シェア率が圧倒的にWindowsが高いからです。

PCゲームに限らず、パソコン系の商品は、その多くがWindowsに最適化された商品がほとんどです。
例えば、撮影カメラの動画形式がWindowsにだけ対応している、などが該当します。

Mac専用の商品を販売しているのは、そのMacの大本であるAppleが販売している商品がほとんどです。

ゲーム系Youtuber

ゲーム系Youtuberとして大金を稼いでいる方は驚くほど多いです。

企業案件が豊富にあること(Youtuberに依頼する企業はゲーム系企業が最も多いです。次に化粧品)。
再生単価も高い。再生単価が高いのは、広告を出す企業もまた、ゲーム系企業が多いからです。

日常動画にゲーム系広告を出稿するより、ゲーム系動画に広告を出すようにしたほうが、利益率が高くなるのは自明の理ですよね。


ゲーム系動画は、まず、ゲームそのものの面白さがあるので、音声・字幕どころか、ただプレイ動画をポンッと上げるだけでも再生数を稼げる可能性があるのです。


グループ系Youtuberは、グループ内での掛け合いによって1人では出せない面白さを生み出します。

三人寄れば文殊の知恵という言葉がありますが、気の合う仲間や友人との掛け合いも似ています。単なる足し算ではなく、ものすごい相乗的な面白さが生まれることもあります。

友人と遊ぶと自然と笑みがこぼれますよね。動画で楽しそうにしている姿を見るのは、視聴者側から見てもやはり楽しい気分にさせてくれます。

テレビでは、わざわざ疑似的な笑い声を挿入するのも、意味があるんですね。

仮想化ツール


もし、Windows用PCゲームをMacで遊びたいのであれば、OS(オペレーティングシステム)をWindowsに仮想化するツールを利用する必要があります。Mac上でWindowsソフトを動かせるようになるツールということですね。

OS仮想化ソフトは、 Parallels  がオススメです。人気が高く、Macの性能をほとんど損なわずにWindowsソフトを利用できます。

ただし、この方法は手元にMacパソコンがあり、今の手持ちで何とかゲーミングPCを遊びたい方向けです。

これから新しくゲーミングPCを購入しようと考えている方は、Windowsパソコンのほうがオススメではありますが、パソコンの選択肢がMacに限られている方には非常に便利なソフトになっています。






動画編集ソフトはどちらのOSにも優れたものがある

動画編集ソフト Windows Mac

動画編集において、パソコンと同じくらい編集ソフトも重要ですよね。

編集用のパソコンとソフトの2つが揃って初めて、動画編集することが可能になります。

結論をすでに述べていますが、編集ソフトはMacにもWindowsにも優れたソフトがあるので気にする必要はありません。


>>動画編集ソフト比較(無料/有料)。YouTuber向けおすすめランキングも


iMovieでの動画編集はすぐに限界がくる

Macで動画編集をする方の中には、無料のiMovieが非常にいいから、という理由を上げる方がいますが、個人的には納得できかねます。

というのも、iMovieにはタイムラインが一つしかありません

複数の字幕や音声、動画を差し込むことができないということです。
説明分を動画下部に差し込む、論文を動画で発表するような類の、無機質な動画ならそれでも事足りるかもしれませんが、Youtubeなどに動画を投稿しようと考えている方には絶対に不十分です。

無料ソフトならAviUtl

無料編集ソフトで最も利用者が多く、評価が高いのは、AviUtlです。機能性が無料ソフトの中ではずば抜けています。

ただし、AviUtlはWindowsにのみ対応しています。
導入方法が難しく、動画編集に入る前に挫折してしまう方が一定数いるのが難点です。

有料ソフトならPowerDirector

有料だと優れた動画編集ソフトはたくさんあります。
FinalCut Proは優れた編集ソフトですが、高度な動画編集に限った話だと、Windows専用のEdiusのほうが高機能です。

有料ソフトだと、Ediusが高額なのは動画編集のプロもすべての機能を完璧に使いこなそうとすれば時間がかかるほどの超上級者向けソフトだからです。

機能の豊富さ、直感的な操作性、値段、これら三つの観点から考えれば、私はSyberLink社のPowerDirectorが最も優れていると考えています。


>>CyberLink PowerDirectorの評価が高い5つの理由。

>>PowerDirector 16 にしかできない使い方とは。


両OS対応の編集ソフトもある

動画編集をMac・WindowsどちらのOSを使うかで悩んでいる方には、編集ソフトだとどちらが優れているかを考える方はたくさんいらっしゃいます。

結論は、Mac・Windowsどちらの編集ソフトも優れているから気にしなくていい。

更に言うと、両OSに対応した編集ソフトがあるので、それを選べば大丈夫です。


>>動画編集ソフト比較(無料/有料)。YouTuber向けおすすめランキングも




デザイン

Mac デザイン

よくMacはデザインが褒められている印象があります。

・フォルムがスタイリッシュで洗練されている
・質感がさらさらしていて手触りがいい

など。


では、Windowsはゴツゴツして、手触りもザラザラしているのかというと、それは機種によります。



結論は、
・Mac スタイリッシュ
・Windows 機種によって全く違う
です。


個人的には、Mac Proのドーナツのようなデザインは、強烈なインパクトがあって、格好いいなと思います。


機種数

この指標を気にする方は、あまりいらっしゃらないかもしれませんが、一応載せていただきますね。

Mac 少ない

・携帯型「MacBook Air」「MacBook Pro」
・プロ向けの高性能モデル「Mac Pro」
・デスクトップ型「iMac」
・セパレート型「Mac mini」

Windows 膨大

Mac以外のパソコン会社は全部Windowsです。

ASUS、Acer、富士通、Dell、ドスパラ・マウスコンピューター・パソコンなどなど。




MacはWindowsのOSをダウンロードできるのは確かですが……

余談に近いですが、MacはWindowsのOSをダウンロードすることができます。

理論的にはWindows専用のソフトも扱えます。
ですが、間違いなく動作が重くなります。

なにより、Macにしかできないことが今度は逆にできなくなります。

Macを選ぼうとしている方で、WindowsのOSも使える方という理由が大きい方は、今すぐ考え直したほうがいいです。



まとめ:MacとWindows比較

AppleやMacというブランドに魅力を感じる方はMac。

機能性やコストパフォーマンスを重視する方はWindows。



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