小説の執筆ソフト使用歴とその感想。



みなさんは小説を書くとき、何を使っていますか?

Microsoft Word?メモ帳?一太郎?Googleドキュメント?他の執筆ソフト?

・Microsoft Word
・Googleドキュメント
・メモ帳
・一太郎


テキストを打ち込むソフトとしては、上記の4つが有名です。小説執筆にも利用している方は多い。

しかし、上記の4つ以外にも執筆ソフトとして優れたソフトがたくさんあります。

有志の方が、自身で執筆ソフトを自作して公開しているケースも多く、掘り出し物がたくさんある印象があります。

小説の新人賞には一切応募せず、「小説家になろう」や「カクヨム」などの投稿サイトにだけ小説を投稿している方なら、もしかしたらその投稿サイトの編集ページに直接打ち込むだけという場合もあるのかもしれません。

ともあれ今回はそんな多くの執筆ソフトの中から、私が使ったことのあるソフトを紹介していきます。



みんなが知ってるMicrosoft Word

Microsoft Word

Microsoft Wordは書式を整えるのが簡単。ネット応募や印刷のとき、めっちゃ楽!
パソコンを持っている人で、Wordの存在を知らない人はいないんじゃないでしょうか。

Mac派の人でも、Wordを使ったことがない人はほとんどいないと思います。
学校の授業では基本的にWordを使うことがほとんどですからね。

なのでWordはとっつきやすいです。エディタのように章分け(ツリー構造)するといったことはできませんが、文章を書くという点でWordはもっともオーソドックス。

個人的にWordが優れている……というより使いやすいと感じるのは、後述するメモ帳やフリーの執筆ソフトと違い、1行何文字や何行で1ページにするかなどの変更がとても簡単。

つまり、小説の新人賞で規定されている書式にすることがとても簡単です。
メモ帳で執筆しても、印刷だったりネット応募する際にはWordにコピペして応募する人が多いのでは?

私も小説を書き始めた当初はWordを愛用していました。

小説執筆としての使用歴は半年ぐらいで、今は使ってないです。
一太郎を購入するまでは、ほかのソフトで執筆した小説をコピペして、印刷やネット応募用には使っていました。



Googleドキュメントは多機能

google ドキュメント

Googleドキュメントは、オンラインで利用可能なクラウドベースのワードプロセッサーです。

オンラインを使って違う場所にいても、共同編集が容易です。 

リアルタイムで複数の人が同じドキュメントを編集できるため、複数人での作業に向いています。

多くのプラットフォームで利用可能で、アクセスの自由度も高い。 

ただ、多くの方は小説執筆を共同執筆することは少ないと思うので、メリットに感じる人は少ないでしょう。

共同作業のメリットとしては校正作業の効率化もありますが、校正作業も最近ではAIの発達が目覚ましいので、そちらに頼めばだいたい解決するようになりましたしね。

無料で多機能なので、使いこなせれば小説執筆用としても優れていますが、できることが多すぎて持て余してしまう感覚もあります。

執筆のみに集中したい方には、気が散ることもあるかも。というか私の場合はそうでした。



メモ帳はお手軽だが、機能が少ない。

メモ帳

シンプルだから起動も早い。軽い。

メモ帳は数回ほど執筆用に使ってみましたが、短編一本書き終えるかぐらいの文章量を執筆してそれきりです。

ルビふりが出来ないし、エディタのように執筆を助けるような優れた機能もない。
起動はエディタもメモ帳と同じくらい速いので、メモ帳を使うぐらいならテキストエディタのほうが個人的にはおススメです。

ただ、メモ帳自体はよく使います。執筆用のアイデアを書きなぐるときにメモ帳はお手軽で使いやすいからです。

今は使っていないし、長編一本分も書いてないですね。



TeraPadは多機能だが、使いこなすまでに時間がかかる。

TeraPad

TeraPadはフリーのテキストエディタのなかでは、最も有名なソフトの一つだと思います。章分け(ツリー構造)、行番号、色分けetc……。

ただ、多機能すぎる気がするのも事実。

TeraPadはプログラミング用としても使える(むしろそちらが主流かもしれない)が、それに対応した機能も多く持つゆえに、小説執筆に使用するとき少し混乱してしまう。

Word以外に何かいい執筆ソフトはないかと触ってみたけれど、私には難しかったです。

使用歴は二日くらい。



CatMemoNoteは小説執筆に特化したテキストエディタ。

CatMemoNote

機能がシンプルで使いやすいです。メモ帳に小説執筆用の機能を追加して、見た目を可愛くした感じ。

小説執筆に重きを置いたテキストエディタで、TeraPadのようにプログラミング用の使い方を想定していないので、機能の多さに混乱することがないのが個人的にすごく好きです。

文字が見やすいのもポイント高い。

あと、文字数が常に下枠に表示されるので、小説のボリュームや、ペースを即座に把握できます。

文字数をそんな指標で使う人がどれくらいいるかは分からないですが。

たまにデータが消えるという報告があるようですが、私は経験していないのでわからないですね。
でも一応、小説を書き込んだ後は、データをソフトごとコピーしてバックアップを取っていました。

使用歴は2~3年ほど。

小説を一本書き上げたら、Wordにコピペして印刷またはネット応募していました。

リンク:CatMemoNote



ArtOfWordsは小説執筆というより、設定などの確認に優れたテキストエディタ

ArtOfWords

キャラクターの項目を書き留めて管理できたり、時系列で出来事を把握できる機能がとてもいい。

ただ、小説を執筆するという点ではCatMemoNoteのほうが使いやすい感じ。

一太郎を買うまでは、ArtOfWordsに設定を書き込み、CatMemoNoteで執筆するスタイルでした。

小説執筆には使っていないですが、設定の書き込みと確認用に今でも使っています。

リンク:ArtOfWords~小説家のための執筆ソフト~



一太郎のATOKは一度体験してほしい。オススメ。

一太郎

ATOKがとてもいい。一太郎を小説執筆用に使用していると、本当に強く実感します。

ATOKの何が優れているかというと、小説を執筆するための創作能力を刺激してくれる機能があることです

ATOKの推測変換です。MicrosoftのIMEにもありますが、創作能力への刺激という意味では月とスッポン。天地の差があります。


小説を書く上で、みなさんが最も苦悩するのは資料集め?キャラクターの特徴?オチ?
もちろん、そういう人もいると思います。でも、私はそうではありません。

私が小説を書く上で最も苦労するのは、「何を書いたらいいのか思い浮かばない」ときです。

プロットをどんなに作りこんでも、いざ執筆してみると、絶対に筆が止まる時がありますよね。ストーリーは決まっていても、そのときのキャラクターの掛け合いや心理描写はとても時間がかかります。

ATOKの推測変換は、筆が止まってしまったときに何かしらのきっかけを与えてくれることが多々あります。



一人でう~んう~んと悩んでいるときに、第三者が執筆中のストーリーに感想や意見を言ってくる感覚に近いです。


ATOKインサイトという閲覧しているサイトの語句を変換候補に出す機能も、かなりいいです。思いもよらなかった語句が出てきて、執筆が進まない時の突破口になることが結構あります。

これは本当に一太郎にしかできないです。

校正支援と辞典検索も優れた機能の1つですが、推測変換のインパクトがとにかく大きかったです。

値段が1万円ほどするので、学生時代は手を出すのに躊躇していました。

社会人になってお金を稼ぐようになっても、生来の貧乏性が邪魔をして中々購入には踏み切れない時期が続くという(;´・ω・)。

でも、小説を一本書き上げるのには100時間以上かかる(私の場合です)。
小説には平均して1日3時間ほどは費やしている。。。

今後も長く小説を書き続けるつもりなら、1万円は安い投資じゃないの?仕事の書類作成にも役立ちそうだし……という感じで購入に至った記憶があります。


ArtOfWordsを設定確認用に使用して、一太郎で執筆するというのが、今の私のスタイルです。

投稿サイト別にスタイルを変換できる機能も備えています。

仕事でも一太郎は使いやすいですね。





執筆ソフトの好みは人それぞれ

よさそうな執筆ソフトがあれば割と試してみるタイプですが、今のところは一太郎に定着しています。

無料で使える執筆ソフトでも優れたソフトはたくさんありますが、有料ソフトはやはり有料で販売されるだけの理由があると感じたのが一太郎ですね。

執筆ソフトに悩んでいる方は一度試してみて欲しいソフトです。

とはいえ、執筆に集中できるソフトであれば何でもいいので、結局はその人の好み。自分にとって相性のいいソフトを使うのが一番です。


執筆においては、ソフトだけでなく、執筆を行うパソコン選びも重要。

小説執筆におすすめのパソコンについての記事もあるので、よければご覧ください。


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